厚生労働省から、2023年10月12日に開催された「第62回 労働政策審議会雇用環境・均等分科会」の

資料が公表されました。今回の議題の一つに「雇用保険法施行規則の一部を改正する省令案要綱について

〔諮問〕」が挙げられています。諮問があった省令の改正案は、いわゆる「106万円の壁」に対応するため

の助成金を新設する内容です。具体的には、キャリアアップ助成金のコースの一つとして、「社会保険適用

時処遇改善コース」を新設し、短時間労働者が新たに被用者保険の適用となる際に、労働者の収入を増加さ

せる取組を行った事業主に対して、一定期間助成を行うことにより、壁を意識せず働くことのできる環境づ

くりを後押しするためのコースを新設し、複数のメニューを設けるものです(資料1-2、1-3,13頁ご参照)。

諮問を受けて行われた議論では、雇用保険料の引き上げにつながらないかという懸念や、活用進行の懐疑的

な声、その他パブリックコメントでも様々な意見があったようですが、当面の対策として評価する意見もあ

り、制度の実施が了承されたということです。早期の支給開始に向け、必要な手続が進められる見込みです。

詳細は下記をご参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35742.html