厚生労働省から、2023年10月11日開催の「2023年度 第4回 雇用政策研究会」の資料が公表されました。

今回の議題は多様なキャリア形成・働き方となっています。これまでの議論(女性活躍・両立支援・AI等の

新たなテクノロジーが雇用に与える影響)を踏まえ、6つの論点による社会的課題が提示されています。

(資料1,2頁ご参照)

◆議論すべき内容〔多様なキャリア形成・働き方〕

①長時間労働を前提とした働き方が見られる中、柔軟な働き方や女性のキャリア形成を阻害する日本的雇用

慣行にはどのようなものがあるか。また、そうした雇用慣行を変えていくためには、どのような取組が求

められるか。

②コロナ禍では、家事、子育て、介護といった生活時間と仕事の両立の難しさも浮き彫りとなるとともに、

家庭内での男女間の差についても認識された。男性も含め、働き方を縛る慣行はどのようなものがあるか。

また、このような慣行を改善していくためには、どのような取組が求められるか。

③長期的なキャリア形成を考えた時、60歳以降も見据えた長期的な視点からのキャリア形成が重要となって

くる。長期的なキャリア形成を促すとともに、ウェルビーイングを高めていくために、企業はどのような

取組が求められるか。また、高齢者の活躍を促進していくため、就労機会の確保や職場環境の整備等、ど

のような支援を行っていく必要があるか。

④人手不足が進展する中、企業は高齢者の継続雇用を促すとともに、高齢者も含め、貴重な人材を効果的に

活用していく必要がある。定年後も第一線で専門性を活かしながら活躍していただくために、企業はどの

ような職場環境の整備や取組が求められるか。

⑤産業構造や社会経済構造が大きく変化する中にあり、自律的なキャリア形成を促していくためには、どの

ような支援を行っていく必要があるか。また、企業はどのような取組が求められるか。

⑥テレワークが普及するなど、柔軟な働き方が進む中で、労働生産性を維持しながら、人材の確保や労働者

のウェルビーイングを高めるためには、企業はどのような取組が求められるか。

これらの社会的課題については政府が果たすべき役割も含めて幅広く議論すべきとされています。

詳細は下記をご参照ください。

2023年度第4回雇用政策研究会資料 (令和5年10月11日開催)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)