2023年1月13日に開催された「第77回 東京支部評議会」の資料が、協会けんぽ(東京支部)の
ホームページに公表されました。
2023年の協会けんぽ全体の平均保険料率は「10%」とされました。協会けんぽの今後の財政については、
医療費の伸びが賃金の伸びを上回るという財政の赤字構造が解消されていないことに加え、2017年9月を
ピークに鈍化傾向にあること、世界情勢の悪化に伴う資源価格の高騰等で不透明さが増す経済状況により
コロナ禍前のような保険料収入の増加が今後も続くとは期待できないなどの要因により、楽観を許さない
状況にあるとのことです。(資料1 ご参照)
 これらを踏まえ、改定時期は2023年3月分(4月納付分)からという前提で、東京支部の保険料率
(見込み)が提示されました。東京支部の令和5年度の健康保険料率は、0.19%引き上げられて9.81%から
10.00%になる見込みとなりました。介護保険料率は全国一律で0.18%引き上げられ1.64%から1.82%に
引き上げられる見込みです。

●2023年度 協会けんぽ 東京支部 保険料率(見込み)

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※1健康保険料率:金額ベースで見た場合、月額285円(14,715円→ 15,000円)の増加となる見込み。
(標準報酬月額30万円・労使折半後)
※2介護保険料率:金額ベースで見た場合、月額270円(2,460円→ 2,730円)の増加となる見込み。
(標準報酬月額30万円・労使折半後)

例年、2月上旬に、すべての都道府県の一般保険料率(都道府県単位保険料率)及び全国一律の介護
保険料率が決定・公表されますので、それに向けて、各支部で、都道府県単位保険料率の決定に向け
た議論が進んでいるようです。
詳しくは以下をご参照ください。
第77回東京支部評議会を開催いたしました | 都道府県支部 | 全国健康保険協会 (kyoukaikenpo.or.jp)