5月16日に国会に提出された、106万円の壁撤廃に向けた被用者保険の適用拡大、在職老齢年金制度の見直し、標準報酬月額の上限の段階的引上げの見直し等を内容とする「年金制度改正法案」は、5月30日に衆議院本会議において賛成多数で可決されました。

当法案は、提出時に若干の修正が加えられています。修正点は、「将来の基礎年金の給付水準の底上げ」として、公的年金制度の所得再分配機能の低下により基礎年金の給付水準の低下が見込まれる場合に、基礎年金と厚生年金のマクロ経済スライドによる調整を同時に終了させるために必要な法制上の措置を講ずるとすることが法附則に明記された点です。今後は、参議院での審議が始まります。

詳細は下記をご参照ください。

・(修正案を含む法律案の概要)第217回国会(令和7年常会)提出法律案|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/topics/bukyoku/soumu/houritu/217.html

※当HPの「社会経済の変化を踏まえた年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する等の法律案」の箇所です。

・(修正法律案)閣法 第217回国会
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/syuuseian/10_9EDA.htm