厚生労働省から、「職場のハラスメントに関する実態調査」の報告書が公表されました(2024年5月17

日公表)。

この調査は、2020年度に実施された職場のハラスメントに関する実態調査から3年が経過し、ハラスメ

ントの対策に取り組む企業の状況も変化していると考えられることから、全国の企業と労働者等を対象に、

2023年12月~2024年1月に実施されました。

【企業におけるハラスメントの発生状況】
企業調査において、過去3年間の種類別「パワハラ」「セクハラ」「妊娠・出産・育児休業等ハラスメン

ト」「介護休業等ハラスメント」「顧客等からの著しい迷惑行為」「就活等セクハラ」のうち、相談件数に

ついては、セクハラのみ「減少している」が最も高く、セクハラ以外では「件数は変わらない」の割合が最

も高い。また、顧客等からの著しい迷惑行為については、「件数が増加している」の割合の方が「件数は減

少している」より高い(「報告書概要」7~8頁参照)。

【企業におけるハラスメントの取組状況】
ハラスメントの種類別「パワハラ」「セクハラ」「妊娠・出産・育児休業・介護休業等ハラスメント」

「顧客等からの著しい迷惑行為」「就活等セクハラ」に対して予防・解決のために実施している取組として、

「相談窓口の設置と周知」の割合が最も高く、約7割以上の企業が実施している(同12~13頁参照)。

【企業におけるハラスメントに対する取組の効果】
予防・解決のための取組を進めたことによる副次的効果としては、「職場のコミュニケーションが活性化す

る/風通しが良くなる」の割合が最も高い(同14~15頁参照)。

同省では、この調査結果等を踏まえ、引き続き職場のハラスメントの予防・解決に向けた施策を実施していく

こととしています。詳細は下記をご参照ください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40277.html